No.5(山豹尿=ピューマ尿)
南北アメリカ大陸に生息する、ネコ科では最大の大型肉食動物です。「山ライオン」や「クーガー」の別名もある猛獣です。
北アメリカ大陸でも、今日、場所によって絶滅あるいは絶滅の危機に瀕しており、ワシントン条約で絶滅に瀕した動物として規制され、オオカミ以上に希少な獣の一つです。
(アメリカでは、20世紀初めより、アメリカの多くの州でピューマが害獣指定され、狩猟による駆除が行われたことから、ほとんどの地域で個体数が激減しました。)
ピューマは広い縄張りかつ単独行動の種であり、自己の尿・糞・ひっかき傷跡などで縄張りのマーキングをし、異性のピューマにアピールをします。
オスでは広さ平均600キロ平方メートルほどの縄張りを持ちますが、ピューマの縄張りの広さには、環境により大きな幅があります。
典型的な肉食猛獣として、哺乳類ならほぼ何でも捕食しますが、ピューマが最も好んで捕食するのが「鹿」の仲間(ムース鹿やエルク鹿など)です。
したがって、ピューマの多い/少ない地域と、「鹿」類の少ない/多い地域には、極めて大きな相関関係にあることが様々な研究の結果、知られています。
ピューマとオオカミは、主に冬の期間、少ない獲物をねらって相争いますが、ピューマもオオカミも、共に共通して、コヨーテやオオヤマネコを捕食するので、コヨーテやオオヤマネコなどの増えすぎに一役買ってもいます。